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陽だまりの仮面 -嘘-

第13章 失恋

結局。



家に着くまで何も会話を交わす事なんてなくて。



「じゃぁ、お休みなさい」



ニコリと笑って向けられた言葉と共にスッと離れる、右手の温もり。



何も言えずに居るあたしの頭を優しくポンポンと叩いて花木君は、今来た道をまた1人戻って行った。



あたしはその彼の背中を見えなくなるまで見つめてた。







…おやすみなさい…








言えなかった言葉をボソリと呟きながら……。





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