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陽だまりの仮面 -嘘-

第13章 失恋




チュンチュンチュン…




「眩っ」



カーテンを開けっぱなしにしてたせいで窓から零れる朝陽をモロに顔に浴びて

眩しさで思わず目を右手甲で隠す。


指の隙間から窓の向こうを薄目で見てみると




……朝……?




真っ黒だった空は、薄ら蒼い色を帯びて来ていて。

ゆっくりと夜が明ける事を示しているけれど





「はぁ……」





幾度となく吐いただろう溜息が響き渡る部屋のベッドの上で、身体を投げ出しボーッと天井を見つめる。





――――“あれから”。






何時間経ったのか……。




結局、一睡もする事なく朝を迎えてしまった。






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