
陽だまりの仮面 -嘘-
第10章 初デート
チラリと上目で花木君のパスタを見れば
彼のお皿もあと一口程度のパスタの量。
向き合ってご飯食べたりする事なんてないからあまり気付かなかったけど…。
フォークを持つ指は長くて細くて。
器用にクルクル巻いて食べる様が、とても食べ方が綺麗で
思わず見惚れてしまう。
そんなあたしの視線に気づいたのか
「どうしました?」
「えっ!?」
花木君はパスタをフォークに巻き付ける手を止め、視線をパスタからあたしへと向けた。
「もしかして…」
「?」
「僕のパスタ、狙ってます?」
「はっ!?」
「あれですか?今流行りのシェア、ですか?」
眉をハの字に下げて首を傾げる花木君に、あたしは全力で
「違う!!」
両手をブンブンと顔の前で振って、否定。
したのに、花木君の耳には届かなかったのか聞いてないフリなのか何なのか
“仕方ないですねぇ”なんてボソボソと呟きながら
「はい、どうぞ」
―――――はっ?!
彼のお皿もあと一口程度のパスタの量。
向き合ってご飯食べたりする事なんてないからあまり気付かなかったけど…。
フォークを持つ指は長くて細くて。
器用にクルクル巻いて食べる様が、とても食べ方が綺麗で
思わず見惚れてしまう。
そんなあたしの視線に気づいたのか
「どうしました?」
「えっ!?」
花木君はパスタをフォークに巻き付ける手を止め、視線をパスタからあたしへと向けた。
「もしかして…」
「?」
「僕のパスタ、狙ってます?」
「はっ!?」
「あれですか?今流行りのシェア、ですか?」
眉をハの字に下げて首を傾げる花木君に、あたしは全力で
「違う!!」
両手をブンブンと顔の前で振って、否定。
したのに、花木君の耳には届かなかったのか聞いてないフリなのか何なのか
“仕方ないですねぇ”なんてボソボソと呟きながら
「はい、どうぞ」
―――――はっ?!
