
男気花飾り。
第6章 繊細なレース。
話ながら……あっという間に…家についた…
「悪かったな…送らせて」
「中身男でも、見た目は女の子だからな…つい、甘やかしちまうな」
何だよ…甘やかすって…
「寺って、彼女出来たら、甘やかすんだ〜!意外」
寺は、ニカッと笑う…
「そ〜だな。惚れた奴には…甘いかも…」
ふ〜ん………
「あっ!!!ニットさんきゅう…
悪かったな………今日はいろいろと…」
電車での事とか…ニットとか…カフェとか…
「いいって!デートの予行練習と思えば!
可愛い系のタイプが行く所とか、勉強になった!」
……可愛い系が…タイプなんだ…
「ひっ…人を練習につかうなっつーの」
怒るなって……寺は…繋がれた手を離した――――…
ズキン…
離れた手が軽くなって…
隙間に風が入り込む…
「…あ…」
「じゃぁな…雅、学校で」
ポンっと…頭に置かれた手……
いつもなら、ちびっこい背をからかわれて…ムッとするのに………
今日は……顔が…赤くなる……
「おぅ…学校で…」
