
やっと、やっと…
第9章 暗い闇の中
・・・・・・
体に不調が出始めたのも
その頃からだった・・・
ご飯が食べられなくなった
毎日朝食も昼食も夕食も
ほとんど一口から二口しか
食べられなくなってしまった
元からの気管支喘息もひどくなり
部活もろくにできなくなった
体中の神経痛に苦しむこともあった
全て心の状態からなんだろう
学校でも
なるべく圭介を怒らせないよう
男子の友達と話さなかった
みんなと騒いで笑うことも少なくなった
その間も圭介からの一方的な行為は続いた
ほとんど毎日の様に私を求める圭介に
私は何も感じなくなっていた
もう自分の気持ちなんてなかった
その方が楽だった
圭介に言われるがままに従い
質問にも全て肯定した
好きでもないのに
好きだって言った
行為にも気持ちいいとさえ言った
そうすれば満足するだろうから・・・
心を無くせばなくすほど
身体は汚れていったような気がした
