
やっと、やっと…
第9章 暗い闇の中
やがて圭介が私から離れる
そして、
ベルトを外しズボンに手をかけ
下着姿になる
下着の上からでも分かる
圭介のそれは大きく
腫れ上がっていた
そして下着さえも脱ぎ
その大きなものが空気にさらされる
思わず私は目を覆った
(みたくない・・!!)
あの日から、男の人のなにもかもが嫌になっていた
友達はよかったのだけど
男らしく見える姿や
力強さが
私には恐怖だった
もちろん男性を象徴するものなんて気持ち悪くて考えただけでも吐き気がした
圭介は私の顔を覆う手を
無理やり引き剥がして
ベッドへ押し込む
「――――んっ」
そのまま私に覆いかぶさるように
唇を啄むようなキスをした
そして唇が離れたとき
「唯、舐めて」
圭介が私を見つめながら言う
「え・・・」
「自分からしてって言ったよね?」
(そんな・・・)
圭介は自分の膨張したそれを
舐めろと言う
(やだよ、気持ち悪い・・・)
私が戸惑っていると
「それとも、また強引にされたいの??」
圭介がからかうように言った
―――――――――
首を絞められ
抵抗ができない
されるがままに犯される
あんなに苦しくて
惨めで
もう心をえぐられるのは
いやだ
・・・・・・
もうやるしかない
従うしかなかった
