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秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第4章 心のゆくえ

 明香は何も言わず、頭を垂れた。
 何か言えば、自分はきっと泣いてしまう。
 身を翻した明香の背に、王の呼ぶ声が追いかけてくる。
 明香は振り返りもせず、王の居室から出ていった。

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