テキストサイズ

秘め事は月の輝く夜に、あなたと~後宮華談~

第4章 心のゆくえ

 後宮に上がって三十二年、幾多の試練と修羅場をかいくぐってきた柳尚宮さえ、気後れする。歴史を揺るがす一大醜聞となるか、はたまた、王と若き尚宮の情熱的な恋―稀に見る美談、玉の輿物語として後世に語り継がれるか。
 それはまだ誰にも知り得ない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ