
イケない同棲生活
第6章 犯人追跡?
会社での噂は怖いから、ここでは触れるのは禁止って言ったのに…
でも、最近触れていなかった真弘の体温がすごく気持ちよかったのは事実で。
ここに宮島楓がいなければ、きっと私の理性も飛んでいた。
「あんた…っ」
「悪いけど、こいつに手、だすんじゃねぇぞ」
そして、ぐったりとした私の肩を抱き寄せた真弘がそう言って。
何を言ってるのって言いたいのに、あのキスのせいで息があがって苦しい。
「は?」
案の定、ぽかん顔の宮島楓が、説明してほしそうな視線を私に寄越した。
きっと、あの日見た着流し姿の真弘と、スーツ姿の真弘が一致していなくてわかってないんだと思う。
けどごめん。私だって困惑してるんだ。
「こいつ立てねぇくらい体調悪いみてぇだし、俺が連れて帰る。後はよろしく」
なんで真弘が、こんな行動をするのか。
どうしてかわからないけれど…。
ふわっ
「あっちょっと待てよ!」
抱きかかえられ密着した体に、熱がどんどん上昇していって、ひどく息苦しい。
