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愛 人 契 約

第3章 近づいていく距離

しばらく見つめ合ったあと、黒崎さんはクスッと笑った。



「そういうところかな」

「え?」

「そんなこと、普通聞かないよ。そういう、素直なところ。正直そうで裏表のなさそうなところ。千春ちゃんのそういうところが好きだよ」



す、好き……って……



深い意味のない『好き』だって分かってるけど

そんなふうに見つめられながら言われたら…

どうしよう…ドキドキする……








「……………顔、赤くなってる」








黒崎さんの手が、わたしの頬に触れた。

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