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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「じゃあ、先に上がります!」


店の状況も落ち着いていたので、時間通りに上がる事ができた。


「柴多お先~!」


「あぁ、お疲れ。」


何か話したそうな柴多を気にしない様に足早に帰宅する。


ロッカールームで携帯を確認すると、高橋さんからは特に何も来てない。


「無しか…。」


ホッとした反面、何も無いのもちょっと納得いかなかった。


悔しいけど、今日1日高橋さんの事で頭がいっぱいになっている。


何であんな事したか…答えを出して落ち着きたかった。


高橋さんの声が、リピートする。


『宮脇ちゃんの事、好きだからに決まってんじゃ~ん!』


嘘…嘘!嘘!嘘だ!


絶対に嘘だ!


何か魂胆があるに、決まってる!


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