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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「おっ!本当に旨そう~!熱々の内に食べよう!」


湯気を立たせてる、つくねと揚げ出し豆腐を高橋さんは楽しそうに分け出した。


「高橋さん…つくねはこの地鶏卵黄を付けると更に旨味が増します。」


思わずつくねについて、説明してしまうと


「マジ!そりゃ堪らなく旨そう!」


「はい!」


意気投合仕掛けた時に


「詞!高橋さん!」


柴多に制止された。


「あっ…ゴメンついつい。」


つくねに夢中になってしまったよ。


「人生の恩人なんだよ…榎田さんは。」


柴多の態度を気にもせず、つくねを卵黄に絡ませながら、高橋さんは突如言った。


「榎田さんが?高橋さんの人生の恩人?」


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