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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

スタジオは、閑静な住宅街の中にあった。


「おはようございま~す!」


「おはようございます!」


「ち~す!」


「宜しく~!」


高橋さんは一人一人に挨拶をしていき、皆快い挨拶が交わされる。


何か…愛されキャラみたい。


高橋さんに向けられる皆の笑顔が、私の中の高橋さんを溶かし始めていくなんて…解ってない。


「おはようございます!根岸さん、こないだ言ってた子です!」


私は、根岸さんと言われた男性の前に出された。


「宮脇です!宜しくお願いします!」


根岸さんは、チラッとこっちを見て


「あぁ~オッケー!後で頼むわ。」


「はぁい!」


高橋さんは、元気良く返事をするが、私は状況が全然飲み込めてない。 


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