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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

「ねぇ…これ、名前なに?」


「名前…そこに書いてあるけど。」


解らないから、聞いてるんじゃん!


ムッとすると


「下ですか…ソウスケですけど、それが?」


「ソウスケ…へぇ~右で、スケって読むんだ。」


「そんな難しくは無いと思いますけど…いくらですか?」


カッチン!ムカつく~! 


「3821円です!」 


「はい、5001円。」


お釣りを用意しながら、疑問を投げつける。


「もし…今の質問をさぁ…マヨピョンにされたら、同じ様に答えるの…。」


人見さんは、ジッと見て


「お釣り…。」


「1180円です!」


「ヒトミソウスケです…だけじゃないの。」


なっ!こいつ!
何よ、この間合いは!


そのマヨピョンに向かって言ってのよ!あんたっ!


私が、怒りでパクパクしてるのも気にせずに


「食事プラン決まりましたか?」


「決めたわよ!帰ったら持ってくわよ!」


「分かりました…じゃあ、後程。」


そして…人見さんはとっとと帰って行き、ピロリロ~と虚しくドアが閉まった。

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