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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

食い入る様に見てると


「珍しい?」


人見さんが聞いてきた。


珍しい訳ないわ!
寧ろ見飽きてるわよ!


「べ、別に…。」


「そうですか…。」


人見さんは、黙り込んだ。


しばらく微妙な空気が、流れると


「で…何ですか?こんな時間にドアを煩く叩いて。」


カッチン!


イチイチ、ねちっこいなぁ~!


そうよ、物申しに来たのよ!


「だいたい今日なんで、いきなり高橋さんにあんなお願いしたのよ!巻き込まれて散々よ!」


人見さんは、目を細めて


「それは…すみませんでした。」


頭を下げて謝った。


「うっ…とにかく、人見さんは人見さん何だから、高橋さんの真似なんかしなくてもいいじゃん!」


レベルが違うんだから、無理しても仕方ないのよ!


と、まで言ってやりたかったが…


「え…どうゆう意味ですか?」


何故か頬を少し染めて、聞いてきた。

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