無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

唇をちょっと、尖らしてしまう。


「ぷっ！宮脇ちゃん、その顔可愛いよ！」


「はぁ～！？」


ゾワゾワゾワ～！
鳥肌が立つだろ！


軽い！やっぱり軽い！


今日、一日高橋さんと仕事なんて本当に成り立つのだろうか？


一気に不安で、いっぱいになる。


そんな私の不安を余所に、高橋さんはスタジオに向かって行く。


後ろ姿を追いながら、一昨日の柴多との話を思い返した。


モデルか…。


うちのブランドはコンサバ系が主流だ。


20代のお客もいるけど、落ち着いた雰囲気の人が多い。


私がメンズに移った時、店長は最初にマネキンのコーディネートをさせた。