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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

少しすると、高橋さんが降りて来た。


素敵~!
高橋さんが降りてると、アパートの階段が舞踊会の階段に見えてきたわ!


所詮私も、妄想系な訳だ…。 


「お待たせ~!」


「いえいえ!ちょうどです!」


「もう直ぐ迎えに来てくれるから。」


ニッコリと…人見さんに微笑みかける。


あれ~めっちゃスルー!?


「迎えですか?」


「あっ!来た来た~!」


それは、以前宮脇さんを迎えに来た白いワゴン車だった。


「お待たせしました。」


「保科さん、サンキュ~!さっ、乗って!」


サラリーマンみたいな保科さんは、マネージャーなのかな?


「悦子さんも手配済みです。あと、あの方も呼びますか?」


「うん!もう呼びつけてあるよ。」


「承知しました。」


何!?何が起きるの~。


私と人見さんは状況が解らず固まっていると


「俺ちょっと明けまで撮りだったから、寝かせてね~。」


「えっ!はい!」


「着いたら、起こしてぇ~。」


途端、高橋さんは眠てしまった。

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