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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

人見さんが高橋さんに、相談だぁ~!?


「どうしたの?」


高橋さんは、驚いた風でもなく人見さんの話を聞こうとする。


この人、驚かないのかな?


「自分…俺を高橋さんみたいにして下さいっ!」 


「はあぁあぁ~!!」


何、言っちゃってんの~?


無理無理!
素材が違い過ぎるもん!


高橋さんだってきっと、無理だって…


「いいよ~。俺みたいで良いの?人見さんに合うのもあるけど。」


「はいっ!高橋さん、みたいでいいです!」


「マジッ!」


高橋さんは、ニヤリと笑って


「了解~!じゃあ、一時間後に、またここに集合ね!」


「解りました!」


「高橋さん!本気ですかぁ~?」


無理だって、言わないの!?


「西垣さんも、一緒する?」


えっ!これは、棚ぼただ!


「は、はいぃ~!」


「じゃあ、一時間後ね~。」


高橋さんは、意味深に笑いながら電話をかけ始めた。

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