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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

だって、もう付き合っちゃってるんだよ!


「どうして…人のモノになったのに…関係ないんですか?」


高橋さんは、口端を片方上げて


「宮脇ちゃんは、モノじゃないし、イケメンくんのモノでもないよ。」


だって、柴多とやらと付き合う言ってたじゃん!


私は忘れないよ!


「でも…昨日、宮脇さんはハッキリ言ってましたよね。」


「口ではね~!」


「はい?」


高橋さんは階段から足を降ろして、私の眼前まで顔を近付けてきた。


ドッキュン!チュウ~!?


「心と身体は…別…。」


もの凄い色っぽい目付きで、不敵に言い放ち顔を離す。


「まあ~見ててよ!」


何か…悔しいぃ!


何で見てなきゃいけないのさ!


「高橋さん!私だって諦めませんよ!」


「何を~?」


おいおい!昨日言ったよね?


「高橋さんをです!」


「ははは~もっと近くに王子様が居るかもよ~!」


軽く、あしらわれたぁ~!

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