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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

「高橋さん…このドレスの人…。」


「宮脇ちゃんだよ。カッコいいっしょ!」


うっ…名前載ってるし、隠す事でもないのか。


「宮脇さん…モデルでしたっけ~?」


「いや~アパレルの人だけど、俺がスカウトしちゃったの。」


高橋さん自らスカウト!


「高橋さん…狙ってる人って…。」


「ん~?」


言葉を詰まらせ、思わず見詰め合う…。


ちょっと、ドラマチック!


あっ、ちゃうちゃうちゃう~!


「高橋さんの…落としたい人って…宮脇さんなんですか?」


高橋さんは、眉ね一つ動かさず。


「そうだよ~。」


ガンッ!マジッ!速効過ぎ!


「否定…しないんですね…宮脇さん、イケメンくんと付き合うんでしょ。」


落ち込みそうになったが、踏ん張る。


「ん~ここで、否定する必要あるの?宮脇ちゃんが誰と付き合うとか、関係ないしぃ~。」


「へ…何でですか?」

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