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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

思わず


「この女、知ってる?」


聞いちゃうと、人見さんは


「知らないの?」


あっ!返事した…てか、知らないから聞いてるの!


「分からないわよ!」


「たまに会いますよね。」


「はぁ~こんなモデル知らないわよ。」


人見さんは目を細めて、無言で表紙をめくり、巻頭特集の二人の写真の下の文字を指差す。


何よぉ~!
その偉そうな態度は!


ん~『高橋樹and宮脇詞』…宮脇…みやわき…わっき~。


「宮脇さんっ!!」


「いくら?」


「会計かよ!」


「急ぐから。」


「4258円です!」


「はい…。」


「ありがとうございましたっ!!」


人見さんは、そのままMen'sModeを持って、コンビニを出て行った。

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