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そして僕等は絡み合う

第3章 西垣 静湖の場合

適当な乾杯に、高橋さんは不満そうで


「宮脇ちゃん!そのやる気無さはなんなんだ!」


「別にぃ~久々の休館日だったのになって。」


宮脇さんの不服に、私はいきなり、爆弾を投下してみた。


「休館日だったんですか!じゃあ、こないだのイケメンさんと、デートとかでしたかね?」 


「なっ!」 


宮脇さんは、凄い顔になったけど、高橋さんは相変わらず涼しい顔をしたまま


「イケメ~ン?柴多さん?」


『柴多』って言うのか。


高橋さん、知り合いなんだ~。


「あぁ…柴多とは、昨晩飲んでたから…。」


「そうなんだぁ~!こないだも良い雰囲気でしたもんね~。やっぱり、仲良いんですね!」


公認にしちゃえ!


「あ…うん…付き合う事にしたから…。」


「へっ…付き合う…。」


投げた筈の爆弾が、投げ返された。

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