テキストサイズ

そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「すげぇ~!ドラマみたい!」


西垣さんは、瞳が輝く。


「いやいや…今時あるの、そんな事…。」


東さんは、黒目がちな大きな瞳から、涙を溢れさせながら


「はい…昔から旧家で事業もしていて…直系に今、男子が居なくて…婿養子と言う形を取るみたいなんですが…要は政略結婚なんです。彼氏も出来ない私に、拒否権は無きも同じで…でもこんな人生は流石に嫌で、家を飛び出して参りました。」 


急に饒舌になったな…。


「怒られたでしょ。」


東さんは、小さく頷き


「はい…でも、父がそこまでしたなら、納得出来る婿を連れて来いと…来年いっぱいに連れて来たら、政略結婚は無しにしてくれると…約束してくれたんです。」


「はぁ…た、大変だね…。」


次元が凄くて頭がおっつかなくなりそうだ…が西垣さんは


「解った!東っちの王子を三人で、見付けよう!」


楽しんでいる…。


てか、三人!?
私もかいっ!!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ