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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

「東っち…さっき、気になったんだけどさぁ~!まだ、バージン?」


西垣さんは容赦なく、突っ込む


「バ…ジン…きゃあぁ!…はい…。」


おっ!驚いた割には、正直だった。


「ひゃ~!今時、ガラケー並みだね!今まで、彼氏とか居なかったの?」


東さんは真っ赤になりながら


「幼稚園から…短大まで…ずっと女子校でしたので…殿方にお会いする機会がなく…。」


「そっか…大事に育てられたんだね~。また何で独り暮らししてんの?」


西垣さんに根掘り聞かれるのも可哀想なんで、話題を変えてみた。


「うっ…ううっ!」


いきなり東さんが、両手で顔を押さえて泣き出した。


「わっ!どうしたの?」


「東っち!お腹痛いの?」


西垣!それは違うんちゃうん!


「来年までに…結婚相手を見付けないと…ひぃっく!政略結婚…グス、させられてしまうんですぅ…。」


「はぁ!?政略結婚!!」


戦国時代か!?

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