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そして僕等は絡み合う

第2章 宮脇 詞の場合

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「おはようございます!」


店に入ると、柴多の背中を見付けた。


「柴多…おはよう。」


「よっ!おはよう。」


変わらない笑顔…でも、ちょっと目が赤い気がする。


「柴多…昨日は、ごめん。」


「いいよ…二人きりじゃなかったみたいだし…。」


ギックゥ~!


気にしてたのそこなのか!


「あのさ…話の続き何だけど…。」


「あの~これ試着したいんですけど。」


「分かりました!こちらに、どうぞ!」


柴多は接客に入ってしまった。


それから1日、微妙なタイミングでお客様が来たので、柴多と話す機会はなかった。 

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