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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

 彼は光香子に気づくと、やはり柔らかな笑みを浮かべて、軽く会釈した。
「おはようございます。昨夜はよくお寝みになれましたか」
 愛想良く訊ねる彼に、光香子は昨夜、自分が出かけなかったかどうか、いつ頃ホテルにどうして戻ってきたのかを訊ねた。すると、彼は一瞬、怪訝な顔になったものの、すぐに笑顔で応えた。

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