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砂漠の月、星の姫~road to East~

第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】

 賑やかな人声から逃れるように、光香子は表で順番待ちをしていたタクシーに乗り込み、宿泊先のホテルへと向かった。
 ホテルは二流といったところではあったが、それなりに快適な造りであった。部屋も決して広くはないけれど、アイボリーの清潔なシーツがかかったシングル・ベッドと籐製の椅子、丸い小さな机が備えられている。

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