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砂漠の月、星の姫~road to East~

第2章 第二夜【国境の月~road to east~】

 そう、あの日、チンギス・ハーンからの使者がはるか砂漠の向こうからやって来るまで、この国の人々は労働の合間には陽気に歌い踊り、繁栄を謳歌していた。
「多くの者は物凄い砂塵と風に眼を塞がれていたようだったが、私は確かにこの眼で見たんだ」
 荒れ狂う砂漠の中で彼が見たものは、一国が砂の中に埋もれてゆく壮絶な様だった。

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