テキストサイズ

身代わり妹

第13章 敵意

1人になると、ついウトウトしてしまう。

凌太を送り出し、

リビングのソファーでテレビを観ながら一休みしていた私を起こすのは、

PPPPPP……

聞き慣れない着信音。


音のする方を探してみれば、キッチンのカウンターの上に凌太の仕事用のPHSが置かれていた。


(あ、さっき洗い物をした時⁉︎ )

洗い物をする時に濡れないようにと凌太はPHSをカウンターの上に置き、そのまま忘れていったようだ。



着信があったのだから急いで届けた方がいいのかも。


ちょうど今日は雨も降っていない。

秋村病院はすぐ隣…

大した散歩にもならないけれど、久しぶりにスタッフの皆の顔が見たい。


私は凌太のPHSを持ち、家を出た。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ