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君と描き始める未来に

第11章 君との思い出

「まちゃね~。」


星叶ちゃんは、お昼寝から起きて俺たちを見送ってくれた。


「また遊ぼうね~!」


香織は小さな手を握って、握手する。


「お邪魔しました。」


「またいらしてね。」


「今度は、泊まりで枕投げだ!」


親指を立てて、ウィンクをする滝島。


「はは…楽しそうだな!」


「へっ…マジ?」


きっと、断ると思ったんだろう。


「うっ…小田切が心広くなったのも香織ちゃんのお陰だなぁ~。」


「えっ!そんな事は~。」


香織が動揺してるし。


はいはい、言わせておこう。


「有難うございました。」


再度お礼を言って、俺たちは滝島家を後にした。


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車を走らせながら、助手席の香織を見ると、靴下をジッと見詰めていた。


何を…考えてるのかな…。


「香織…楽しかった?」


こっちを向いて、ニッコリ笑い


「スッゴい楽しかった~!滝島家は想像通りだったね!」


「そうだね!」


香織のその言葉は、本当だと思った。

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