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君と描き始める未来に

第11章 君との思い出

「ちゃまご!」
「は~い、たまごだって!」 
「畏まり!待ってろよ~。」


滝島は星叶ちゃんのリクエストに応えて、卵焼きを具にして手巻き寿司を作る。


「ふふ…可愛い~。」


香織は、星叶ちゃんを見て和んでいた。 


やっぱり女性は、子どもを見るとニコニコしてるのが多いよなぁ~。


「そうだ!この子!香織ちゃんの友達の凄い迫力がある…」


「あ~黎子ですか。私は黎子のスピーチが、気がきじゃなかった~。」


「上手かったわよね。」


「うん!ちゃんと、まとまってたし。」


「まあ…そこまで、暴露もなかったしね。」


「この子、独身だよね?振り袖着てたし。彼氏いるの?」


「滝島…食い付くな。」


「だって~めっちゃ注目の的だったぜ!会社の連中も見とれてたもん。」


「く…主役より目立ったな黎子…。」


「あっ!香織ちゃんはさ、主役なんだから比べる対象じゃないじゃん!何かこの子の空気感は独特だからさぁ~。」


「仙人の域だからね…。」


ボソッと、呟いてしまった。

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