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君と描き始める未来に

第8章 親善旅行?

「それで、今回の行動は全て寂しかっただけなの?」


「じゃないかな~。だって可愛い息子が、全然連絡寄こさないかと思ったら、いきなり嫁連れて来て、経緯もちゃんと話さないし、何も相談しないし、今回の旅行も嫁の提案で、志信ったら私と二人っきりになることばっかりだったから、え~い!ちょっと意地悪してやる!って…」


母さんの代弁かの様に、香織は饒舌に話した。


「そう…思ったのかな?」


「うん…思ったって、言ってたよ。」


「ぶっ!!」


俺はビールを吹きかけた。


「な…香織にそんな事、言ったの!」


「うん!地獄めぐりの時にね。お義母さん、可愛いよね!」


香織は、ビールを飲みながら楽しそうな顔した。


可愛いかぁ~!


嫁に息子を意地悪するって、言ってるなんて。

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