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君と描き始める未来に

第8章 親善旅行?

結局、香織たちと合流出来たのは16時近くになった。


その間も、大量に買った土産などの荷物持ちをさせられた。


これが目的だったんじゃないか?


「志信…私が運転しようか?」


半分脱け殻になりかけそうになってると、香織に気を使わせてしまった。


多分、今回一番気を使ってるのは香織だろう。


なのに俺の心配まで、させてる場合じゃない。


「大丈夫だよ。香織にばっか皆の相手をお願いしてごめんね。」


笑って頭を撫でると


「ううん、だってお義母さんたち優しくしてくれるから大丈夫だよ!だってね…」


「ちょっと香織しゃがんで…。」


「へ?」


香織の言葉を遮って、車の影に二人してしゃがむ。


母さんたちは、まだ売店にいる。 


「どうしたの?」


キョトンとしてる顔の髪を払って、俺は香織頬っぺたにキスをした。


まるで、子どもみたいだな…。

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