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君と描き始める未来に

第8章 親善旅行?

でも、そんな考え甘かった。


「母さん、香織たち美術館にもう行ってるよ。心配かけるから急ぐよ。」


「嫌よ!中々来れないんだから、堪能しないと!ほらこっち~。」


「はぁ?」


何だろう、躾とか細かかった母さんが、こんな好きっ勝手て言うのは、珍しい気がする。


お酒は、別として…。


「…母さん…。」


「なあ~にぃ?」 


「本当に…何か考えでもあるの?露骨過ぎるだろ。」


俺が怪訝な顔してそう言うと、ジッと見て


「露骨~?」


「俺と香織を引き離してばかりじゃないか。」


ハッキリ言うと


「家でイチャこけるからいいじゃない!」


「なっ!確かに…じゃなくて、一応新婚旅行も少し兼ねてるんだからさぁ~!」


「ちゃんと、考えてるわよ!」


ニッコリ微笑む、母さん。


怪しい!!

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