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君と描き始める未来に

第8章 親善旅行?

「そうそう~やっぱり目立つんだろうね。で、香織ったらそいつに飛び蹴り入れてねぇ~。」


「ぶっ!そんな事したんですか!」 


子供を庇って瀕死になったのも、いい例だ。


人の為には一生懸命になっちゃうのは分かってたけど…二人の信頼は、そこから確固たるモノなんだろうな。


「相手が怯んだ隙に、黎子ちゃんも鞄で叩いてね。相手が騒ぎ出したら、回りから人も集まって、お巡りさんが駆け付けて、黎子ちゃんを見て納得したのか、連行してったんだけど。飛び蹴りは、無いよな~。」


「親友の為に必死だったんでしょうね。」


「まぁね~!しばらく巷の有名人だったけど、俺は複雑だったよ。」


そりゃあ、事なきを得ただろうけど、一歩間違えたら香織だって危険だったろうし。


「もう、飛び蹴りをする様な事には、巻き込みませんから。」


「ははは!頼むよ~!」


俺を守る為に、嘉之の言いなりに成ろうとした香織…。


何が、あっても守る…。


今度は全てを懸けて、君を守ると誓ったんだ。

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