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不器用なタッシュ

第8章 決意

兄貴と元木が帰ってから、休み明け頃に香織から届いたメールには


『きなこ眺めて寝ます!お休み~!』


「ぷっ…わざわざ、きなこ眺めるのか…」


1日数回だが、届くメール。


こんな感じの一言が殆どだった。


俺は内容は然程気にしていなくて…


ただ、香織が俺を気にしてくれてる事に満足していた。


「さて…コンテスト…本腰入れていかないとな…」


この結果次第では、色んな事が大きく動く…


何より…


「結婚か……」


香織は…意識してるかな…。


何が何でも、入賞したかった。


何ヵ所か目星を付けたコンテスト…しばらく集中しないといけない…。


頭の中はそんな事ばかりだったけど…香織はきっと…

待っててくれると…信じていた…。

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