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不器用なタッシュ

第6章 不安

「香織…。」


俺が頑張ってたら…香織はいつも笑ってくれる…。


会いたい…。


散々メールを無視しておいて、俺は香織に電話をかけた。


トゥルルルル…。


早く出ろよ…。


まだ数回しか鳴ってなくてもイライラする。


ガチャ


『もし…もし…。』


「今から、来て!」


『今から!?』


嫌なのかよ…。


「無理なら、いいや!」


『だ、大丈夫だよ!準備して行くね。』


来れるんだ…。


「家で待ってる。」


そう一言言って、直ぐ様電話を切った。


ドサッ!


ソファーに身を投げる様に、腰かける。


早く…早く…早く…。


天井を仰ぎ、目を瞑る。


早く…助けて……香織…。

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