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不器用なタッシュ

第5章 『 好き 』?

そう思うと、すぐに返信が出来なかった。


何て、返そう…。


いつもなら適当に返すが、慣れない文面、初めてのパターン…。


アホなくらい悩んでたら、時間は23時になりかけていた。


「わっ…ヤッバ!」


明日にするか…って先伸ばしにしても、また悩みそうだな。


取り敢えず、疑問を投げ掛けたら返してくれるかもな。


そして…


『何で名字なの?』


一言…。


すると2~3分後に、返信が来た。


「早え~よっ!」


動揺して、突っ込んでしまう。


『お疲れ様です。初めてのメールだから、丁寧にしてみました。』


「はははっ!何だ~それ!」


香織の性格が、滲み出ていた。


今度は、俺も直ぐに返す。


『面白いな、香織は。また連絡する。』


こうやって、やり取りするのが、妙にくすぐったく感じた。

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