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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

ゴトゴトゴト!


突如、渡辺香織は大量の世間でも有名なチュッパ…棒つきキャンディーを目の前に出してきた。


「わっ!どうしたのこれ!」


「本当は…今日の締めに最後に渡そうと思ってたんですが。」


「貰っていい?」


「は、はい!」


凄く嬉しそうに返事するもんだから、俺は一本取って包装を剥がし口に入れたら。


「嘉之…ここで食うかよ。」


「飴くらい、いいんじゃない?」


一瞬彼女もキョトンとしたが、直ぐに顔が綻んぶ。


「ダリは精神的な病があったんです。どんな場でも、急に笑い出してしまう。」


「どんな状況でも?」


安岡は興味深く、質問してるな。


「はい…ガラに告白したんですが、その時も狂った様に笑い出したそうです。」


「マジで!」


で…どうしたんだ?


それは、かなり気になった。

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