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不器用なタッシュ

第4章 シエロ

一週間後に絵画展に三人で行く約束をした。


結局、安岡も付いて来てくれる事になった。


理由の一つに、俺自身が渡辺香織と連絡先を交換するのを避けてたからだ。


連絡を取り合うのが嫌な訳じゃない…。


俺の中で彼女の存在が、大きくなるのを感じていたのは確かだ。


彼女は、別格な気がした。


今まで、簡単には付き合って来た連中と、同じ様に見たくなかったし…周りにも見せたくなかったんだと思う。


普段もどうやり取りすればいいか考えると、ソワソワしそうだし。


でも一番は…もう少し俺を知って貰いたかったかもしれない。


見てくれカッコ良くもないが、身長が高いせいか、目を惹く様だ。


後は、珍獣の様な珍しさ。


オマエらの自己満足の為に、存在してる訳じゃないないんだよ!

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