テキストサイズ

秘密の派遣業務

第43章 絆

紗江「な、直哉さん、取り分けるからちょっと待って?」

桐沢「こんなに腹減ってたんだな。」

空腹感はあまりなかった筈なのに…
桐沢は改めて自分に余裕がなかったんだと実感した。
紗江が来なければ食べずに済ませていたかも知れない。

紗江が取り分けた物を今度はゆっくり頂いた。

桐沢「本当に美味いよ。ありがとな。」

桐沢が素直に感謝の気持ちを伝えると紗江は嬉しそうに笑った。

紗江「喜んで貰えて良かった。冷蔵庫に入れておくからまた温めて食べてね。2〜3日は大丈夫だから。」

桐沢「助かるよ。」

紗江の気遣いに感謝しながら桐沢は食後のコーヒーを飲み一息つくと、また帳簿の整理を始めた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ