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秘密の派遣業務

第42章 始まりの夜

桐沢「…泊まって行くだろ?」

一応尋ねたが、帰すつもりなんてなかった。

紗江「…うん…」

紗江ははにかみながら答える。

紗江もまたやっと会えた桐沢と離れたくなかった。

久しぶりに過ごす二人きりの時間。
幸せでくすぐったい気分だった。

桐沢「…買い出しに行かなきゃな…何もない。」

当然の事ながら冷蔵庫の中は空っぽだ。

紗江「一緒に行く?」

桐沢と街を歩けると思うだけで紗江は嬉しかった。

(一緒に買い物に行けるなんて…夢みたい…)

普通のデートもしたことがない2人。

(これからはいろんな事が出来るんだ。)

そう思うだけで凄く幸せだった。

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