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矢崎の運転する車でアパートまで送ってもらい紗江は帰宅した。

あくまでも紳士的で大人な対応をした矢崎に少なからず紗江の気持ちは動いていた。

紗江「…矢崎部長となら…普通の恋愛が…出来るのかな…？もう…こんなに…寂しい思いをしなくて…済むのかな…？」

そう言葉にした途端、また涙が溢れ出した。

紗江「…っ！！駄目っ…考え…られないよ…っ…」

久しぶりに声を出して泣く…
今まで我慢していた分も一気に吐き出すように…

紗江「……会いたい……会いたい…っ……会いたいよっ…直哉さんっ！！」

紗江は覚悟を決めて桐沢に手紙を書く。

(…これが…最後の手紙になるかも知れない…)

だからこそ…包み隠さず全てを伝えよう…
そう決めたのだった。