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入社してから1ヶ月。

紗江は桐沢への手紙を何度も書き直していた。

紗江「……会いたいって…書いちゃダメだよ…」

無意識に『会いたい』と書いていた。

会いたくて会いたくて…堪らなかった。

紗江「…直哉さん…」

島を出てからの会えない日々は桐沢への想いを更に募らせていた。
いつか必ず会える…そう思う事で毎日前向きに頑張れた。

紗江「…でも…充電したいよ…」

いつ会えるのか…全くわからない…
寂しくて、恋しくて、無意識に『会いたい』と書いていた。

紗江「…会いたいなんて書いたら…直哉さんを困らせるだけだもん…だから…書いちゃダメ…」

そして結局手紙は近況報告になってしまうのだ。