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秘密の派遣業務

第33章 送別会

紗江「……今…3年間を振り返ると…いい思い出の方が…遥かに…多いです…。」

みんなにこの研究所が紗江にとって、決して嫌な所ではないと言う事をどうしても伝えたい…

紗江「…明日…私はここを出ます…。これから…どうするかはまだ決めていません。けれど…みなさんに恥じないように一生懸命…頑張っていこうと思っています…。」

みんなを見渡し…そして…
にっこり笑った。

紗江「…本当に…本当に…ありがとうございました。」

深く…深く…頭を下げた。
しばらくそのまま動けなかった。

すると…

パチパチ………

まばらに起こった拍手は次第に盛大な拍手に変わる…

紗江がゆっくり顔を上げると、全員が暖かい笑顔で惜しみない拍手を紗江に送っていた。

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