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秘密の派遣業務

第28章 峯山の心の闇

ドアをノックすると、しばらくしてからドアが開いた。

紗江「…?…」

(…峯山さん…どうしたんだろう?)

何故か暗い顔をしている。
その顔は辛そうにも見えた。

紗江「…あの…どうかしたんですか?」

思わず尋ねてしまう程、峯山の様子はおかしかった。

峯山「…何が…?」

いつもよりも感情の読めない表情で峯山は言う。

紗江「…元気が…なさそうだから…」

本当に心配していた。

(…具合が悪いなら…戻るけど…私からは言えないよね…)

しばらく黙っていた峯山が口角を上げた。

峯山「…ふ〜ん。随分優しいんだね。」

その笑みに紗江はゾクっと寒気がした。

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