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(…桐沢は出張中の筈…。…昨夜は…峯山…か。……あいつが…何かしたのか…)

今、紗江に尋ねる事は出来ないと判断した藤堂は紗江の様子から薬を調合した。

そして紗江を横抱きに抱き上げる。

藤堂「…薬を用意したからね。部屋まで送るよ。」

紗江「……ありがとう…ございます…」

紗江の様子に胸が痛くなる。
ギュッと抱き上げる腕に力を込めた。

紗江の部屋のベッドに横たえると、藤堂は紗江に薬を飲ませた。

藤堂「これで大丈夫だからね。…グッスリおやすみ。」

優しく微笑んで紗江の頭を撫でる。

紗江「……………」

紗江が眠ったのを確認し、藤堂は部屋を出るとそのまま研究室に向かうのだった。