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遺伝子の欲望

第7章 放射線物質

「バシャッ!!」 


「えっ?」


「れ、黎子さん!」


松原さんの呆気に取られた顔、暢くんは固まった。


私の右手には、水が入ってたグラスが握られている。


前髪から水が滴る松原さんに言い放つ。


「いい加減にしろっ!自惚れ男っ!」


ダンッ!
グラスをテーブルに力を込めて置いた。


財布から、諭吉を一枚出してテーブルに叩き付ける。


「これは、クリーニング代です!お釣りは要らないから、二度と私たちの前に現れないで下さい!」


「黎子さん…?」


松原さんは状況が掴みきれないのか、固まってる。


「ごきげんよう!」


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