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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第14章 番外編第一話「潮騒の詩」~海辺の恋~

 若死にした父は不幸ではあるが、海の神の怒りをも怖れぬほどに惚れた女にめぐり逢えたのは、ある意味では幸せなことではないかと、この頃、亮平は考えるようになった。生命を賭けるほどの恋、そこまで惚れ抜いた女というものにめぐり逢ってみたいものだと、ふと思う自分がいる。

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