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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第11章 第四話【縁~えにし~】 早春賦

「今日は「海神の日」だから、漁に出る人は誰もいないわ」
「海神の日?」
 浩三の不思議そうな顔に、幸は微笑んだ。
「月に一度、海の神さまに供物を供え、日頃の感謝とこれからの安全や大漁を祈るの。この村ではずっと昔から伝承されてきた大切な行事らしいわ」

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